中学受験直前!あなたの得点力を10 %上げるための10個のチェックリスト

来月1日から東京都や神奈川県の主だった学校では、中学受験の本番を迎えます。ここまでの数年間の取り組み、努力の成果がここに結実します。

もう、直前ですから、今更ジタバタして知識を詰め込んでいくと言うよりも、しっかりとこれまでしてきたことの振り返り、自信を深め、体調を整え、本番に向かう、そんなタイミングです。


が、最後まで、1点でも多く取りたいのがみんなの本音。

受験前日の今からできる、最後の取り組みをご紹介したいと思います。

まず、前提となる考え方として、

得点 = 保有能力 ×    発揮能力

だと言うことです。

保有能力というのは、これまでに勉強してきたことの積み重ねの結果です。知識であったり、技能であったり、ですね。この積み重ねを実際のところ試験をするわけです。

しかし、では当日の得点は保有能力の高い人が勝つのか、といえばそうではないです。当日の得点力は、保有能力に、その力をいかに発揮できるか、発揮能力の掛け算になるからです。

実際のところ、どんなに力が備わっていても、当日インフルエンザにかかってしまい、39度に迫る高熱で、別室受験させてもらったけれど、頭も朦朧として全然できなかった、ということはままあります。

ですから、この「本番における発揮能力を高める」ことができれば、今からでも得点力、得点は変わってくる可能性があります。

保有能力はもはや大きくは変わりませんが、発揮能力は大きく変わります。

そのためのチェックポイントをご紹介したいと思います。

1)試験時間の4時間前までに起きる

できれば、試験の始まる4時間前までにおきましょう。難しければ3時間でもいいです。人間の脳は、起きてから4時間程度経たないと100%稼働しない、といわれております。ゆとりを持って、しっかりと早起きしていきましょう。

2)試験の前にすべきことを決めておく

試験の前に緊張するのは皆同じです。ですから、試験の前に自分がどういう風に過ごすか、そのルーティングを決めておきましょう。なんでもいいでしょう。決めておくことが大事です。候補は、「瞑想するー集中して何もみない」「各教科、直前に見るものを決めておき、それを確認する」「トイレに行く(意外と体を動かすと、落ち着く人もいるようです)」

3)周りに3人、自分の方が頭の良さそうに見える人を見つける

試験会場では、どうしても周りがみんな賢そうに見えます。ですから、会場内を見渡し、「あ、この子には勝てそう」という人を3人見つけましょう。根拠なんていりません。なんとなくでいいです。倍率が3倍程度ならば、これができれば、確率論的には、合格したようなものです!

4)会場でつるんでいる大手塾仲間を見下せ

ちょっと過激な言葉ですが、試験会場に行くと、訳知り顔で集まって、昨日のどこそこの受験がどうで、明日がどうで、などと集まって得意げに話をしている一群が必ずあります。基本的には、大手塾の同じ教室の仲間です。そういう人たちを見ると、自分が孤独で、ちっぽけで、傍流の人に見えます。

しかし現実は違います。試験会場、戦場にまできて、身内とぺちゃくちゃ喋っているような人は、そもそもが、メンタルが弱く、本番に力を発揮しにくいタイプです。弱いから、だから、集まって徒党を組んでいるわけです。

そういう人たちを見たら「勝った」と思いましょう。

5)自分が「難しい」「できない」と思った時は、100%みんなそう思っている

同じ学校を受けにくる子は、基本的には学力的にはみなドングリです。だから、自分が「この教科は例年と違って難しい!」と思ったならば、それは、みんなが感じていることです。

ですから、難しい、できなかった教科はみんなができていないわけです。しかし、それに対して、「あーどうしよう。もう無理だ」と思うか、「大丈夫、みんな同じだ。自分の力は出せた」と思い、ポジティブに次に向かうか、ではとてつもない大きな差になります。

6)最後の1分、1問までこだわりぬこう

300人が受験すれば、合格不合格のラインの前後10点くらいに(300点満点の試験として)100人前後はいるでしょう。もっといるかもしれません。なぜならば、同じ学校を受ける子たちの学力は、大きな目で見れば、みんな似たり寄ったりだからです。

ということは、この1問、この1つの計算ミス、この1つの国語の選択肢の粘り、その5点で、順位は50番ぐらい変わる可能性が来ます。それにより、合格と不合格のラインを跨ぐ可能性が大いにあります。

勝者は、最後のその1分、1問まで諦めずに、やり抜いた人、です。

7)1教科できなかった教科があっても、動じない

大体4教科の試験を受けて、全教科「よっしゃ、完璧だ!」なんてことはほとんどありませんよね。過去問をやってもそうなはずです。ある年度の問題、4教科とも全部合格平均点を大きく超えて揃った、なんていうことは滅多にありません。

出来の良かった教科、そうでない教科があって試験です。ですから「できなかった」教科があっても、それに気持ちを引きずられてしまわないように。できる教科、そうでない教科あるのです。それでいいです。でも、できない教科があって、それに引きずられて「もうダメだ」と思って、次の教科がグタグタになると、これは負けコースになります。

1つくらいできない教科があって当然です。そう強く思っていきましょう。

8)不合格の次にどう向かうか、が大事

受験は、本質的には、当日に「競う」ものではないです。競っているのは、そこまでの学習の様子を競っているわけです。ですから、そこまでの力量があり、問題があり、受ける人の一群が決まっているならば、もうあなたの合否は、試験を受ける前から決まっています。

そういう中で、合格するための受験プランが用意されているはずです。

そこには、もしもどこかが受からなくとも、どこかは大丈夫だろう、というような戦略もあるでしょう。そういういろいろなケースを考えているはずです。

ですから、よしんば初日に「不合格」を見たとしても、それは、想定の範囲内のことであるはずです。

しかし、どうしても子供は「不合格」を見ると、気持ちが萎えます。落ち込みます。でも、そこを「勝負は時の運、絶対に次は大丈夫だ」と強く思い、次に迎えるか、初日の夜から次の日の朝が大事になります。

確率論的に、全部落ちる、というプランは多くのケースで組んでいないはずです。ですから、たとえ不運にも不合格を見たとしたら、次にはきっと「幸運にも」合格することもあります。不合格を見ても、断固として弱気にならず強気で向かう。この気持ちでいきましょう。

9)運をよくしよう!

最後は運が大事です。どんなに勉強しても、たまたま、自分がど忘れしたことばかりが出るかもしれません。あるいはその逆もあるかもしれません。一発勝負のペーパー試験はどこまで行ってもそのような、運不運の要素はあります。

しかし、運は、非科学的なものではありません。科学的な、あるいは合理的なアプローチで運をよくすることができます。一番は、「たくさんの練習を積む」ことで、不運を減らすことができるわけですが、それ以外のアプローチをいくつか挙げておきます。

・日頃の行いを正す

・規則多々しい生活をする

・周りへの感謝の気持ちと協力を忘れない

・優しい態度で接する

・ポジティブなここで過ごす

・自分よりも、誰かのことを優先する

などです。

10)ご両親へ(あるいはお子様への)の感謝の気持ちを伝える

受験はご家庭とお子様とのタッグ戦です。お互いが最大のパートナーです。子供にとっては親御さんが、親御さんにとってはお子様がいたからこそ、頑張ったからこそ今があります。

ぜひ、受験前に「今まで支えてくれありがとう」であったり、「今まで頑張ってありがとう」などの感謝の気持ちを伝えてください。家族の力が結集されること、これ以上のパワーはありません!

特に10番目は、是非とも再確認して欲しいところです。

体に気をつけて、みなさんがむばりましょう!